坂本龍一 – 千のナイフ (Cover)

音楽

Cateen かてぃん さん

いきなりだが私はYMO世代ど真ん中世代だ。
当時YMOのやんちゃ坊主キャラだった坂本龍一氏も、
70歳を超えすっかり落ち着いたピアノ演奏をよく耳にする。
もちろんそれも心地良いのだが、
私は当時のイキった兄ちゃんがガンガンシンセサイザーを弾きまくる、
あのなんともいえないパワーを発する坂本龍一氏が好きなもんで、
闘病の影響で痩せられた姿が目に入ってしまうからか、
現在の坂本龍一氏の演奏を聴いていると、
脳内に消えゆく命の灯がゆらぐ映像が浮かんでしまい、
なんともせつない気持ちになり、彼の動画を観れなくなってしまった。
そんな時におすすめに上がってきたのがこのカヴァー動画。
そこには元気にイキリまくるかてぃん氏の演奏があった。
そう、かつて私が心躍らせながら聴いていた、
ピアノに全力を注ぎこみながら演奏する、
あのイキったイカした坂本龍一氏と重なって見えて、
あぁ、、時はここまで流れたんだなあとしみじみ感じてしまい、
不覚にもうるっと目から汗が出そうになった。
坂本龍一氏がこのカヴァー動画を観たら、
やはり同じことを感じるのかな。
同じ人が同じ曲で同じ演奏をしても、年とともに全く違う表現になる。
音楽は生き物なんだなと、
坂本龍一氏の音楽歴を通じて、改めて感じたのでした。

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